歴史建築温泉家ルカオちゃんが、歴史建築をゆる~く解説!🏯
▼ルカオが気になる!歴史建築データ
⛩ 住吉神社(すみよしじんじゃ)
御祭神:底筒男神(男神)、中筒男神(男神)、表筒男神(男神)、八千戈神
社格:官社(国幣中社)
神紋:菊紋、三つ巴紋
社殿様式:三間社流造 / 本殿、入母屋造(妻入)切妻造向拝付き / 拝殿
屋根材:銅板一文字葺き
鳥居:鎮信鳥居(肥前鳥居)/ 二の鳥居
▼⛩ 住吉神社(すみよしじんじゃ)
住吉大社は、大阪の「住吉大社」、下関の「住吉神宮」、福岡の「住吉神社」、そして壱岐の「住吉神社」の四社で「日本四大住吉」と言われています。
住吉神社は、壱岐で一番古く一番大きい神社。壱岐に訪れたとき最初に訪問してご挨拶をすると、壱岐の他の神社の神さまに「こんな旅行者が訪ねて来たよ!」とお知らせしてくれるということですので、最初に訪れたいですね。
フェリーで印通寺港に着いたときは、台風かと思うほどの大雨。神社めぐりは難しいかと思いましたが、住吉神社の境内では気にならない程の小雨に、その後は晴れました。住吉さんにご挨拶をして、水の神さま・龍神さまに受け入れてもらったみたいでした。
▼鳥居・参道
国道382号線沿いに一の鳥居があるのですが、道中が大雨で、車で境内近くまで来てしまったので一の鳥居はスルー。一の鳥居の神額裏に、石造の「打出の小槌」のレリーフがあるみたい。今思えば見たかったな!
境内の鳥居は二の鳥居。二の鳥居は鎮信鳥居!
鎮信鳥居は旧平戸藩領に多く分布している鳥居で、全て石で出来ていて、笠木(+島木)の先端が薙刀のように反り上がり、柱も笠木も貫も3つのパーツに分かれているのが特徴。(住吉さんの柱は2パーツに分かれているように見えます。)笠木・貫は途中で継いでいますが…継手は相欠き継ぎ?
柱の上部に、柱と一体化した台輪が確認できます。
笠木(+島木)の反りがスゴイ!
▼手水舎(てみずや)
龍をモチーフにした水口は、神社で多く用いられています。龍は水を司る神と言われていることから、神聖な水を表現しているとも言われています。水を受ける石の形が変わっていますね。
手水舎の蟇股は、火除けの波がモチーフとなっています。
▼狛犬(こまいぬ)
どちらの狛犬も口を閉じているように見えます。
台座とは明らかに素材が違いうようですが…住吉神社の狛犬は大理石で出来ているそうです。大理石!
▼拝殿・本殿
拝殿の神前幕(しんぜんまく)に住吉神社の神紋である「菊紋」が描かれています。
そして本殿…の写真が一枚もありませんでした!撮るの忘れた!また壱岐行かねば…
▼クスノキ
住吉神社の境内にある御神木のクスノキ。また、儀式殿の前にあるクスノキは、根元部分から幹が2股に分かれていて「夫婦楠」と呼ばれています。この「夫婦楠」の周りを、男性は左回り・女性は右回りに1周すると、良縁に恵まれるそうですよ。
▼ルカオ的、歴史建築の楽しみ方🎶
壱岐の神社で興味深いのは、このエリア(旧平戸藩領)でよくみられる鎮信鳥居ですね!それから、数々の繊細な細工も見どころです。
拝殿の懸魚は鰭付き鏑懸魚。屋根を支える蟇股には波のモチーフ、梁を支える手前の小さな蟇股には神紋の菊紋をあしらっています。
一の鳥居の神額裏に施された「打出の小槌」は、縁起物として日本古来のモチーフの一つになっています。「打出の小槌」は龍神ともご縁があり、壱岐の神社で時々このモチーフを見かけるので、あちこちの神社で見つけるのも楽しいですね!